2025/07/28 14:51
熱中症の起こるメカニズム
1. 熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境に体が適応しきれず、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりすることで起こる、様々な症状の総称です。最悪の場合、命にかかわることもあります。
2. なぜ熱中症が起こるのか?
私たちの体は、常に約37℃の体温を保つようにできています。体温が上がりすぎると、様々な機能に支障をきたすため、体は主に以下の2つの方法で熱を体外へ逃がし、体温を下げようとします。
皮膚からの放熱(輻射・伝導・対流):体温が外気温より高い場合、皮膚表面から空気中に熱が逃げていきます。
汗の蒸発:汗が皮膚表面から蒸発する際に、気化熱として体の熱を奪い、体温を下げます。
しかし、以下のような状況では、これらの体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもりやすくなります。
高温多湿な環境:
高温:外気温が高いと、皮膚からの放熱が難しくなります。
多湿:湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、汗による冷却効果が低下します。
体内の水分・塩分不足:
大量に汗をかくと、体内の水分だけでなく、ナトリウムなどの塩分(電解質)も失われます。
水分や塩分が不足すると、血液の量が減り、体中に熱を運ぶ血液の流れが悪くなります。また、十分な汗をかくことができなくなり、体温がさらに上昇しやすくなります。
体調不良・疲労:体力が落ちていると、体温調節機能が十分に働かないことがあります。
激しい運動・労働:体内で大量の熱が発生し、体温が急激に上昇することがあります。
厚着・閉め切った室内:熱がこもりやすい環境です。
3. 熱中症の進行と症状
体内に熱がこもり、体温が上昇し続けると、様々な臓器に負担がかかり、以下のような症状が現れます。
軽度(熱失神・熱けいれん):
熱失神:体内の血液が皮膚や筋肉に集中し、脳への血流が一時的に不足することで起こります。めまい、立ちくらみ、一時的な意識消失など。
熱けいれん:大量の汗により塩分が失われ、電解質バランスが崩れることで起こります。手足や腹部の筋肉のこむら返りなど。
中度(熱疲労):
体内の水分・塩分不足がより深刻になり、全身の倦怠感、吐き気、頭痛、集中力の低下、めまい、意識がぼんやりするなどの症状が現れます。体温は38℃以上になることもあります。
重度(熱射病):
最も危険な状態です。体温調節機能が完全に破綻し、体温が40℃以上の高熱になります。意識障害(呼びかけに応じない、返事がおかしい)、けいれん、全身の硬直、まっすぐ歩けないなどの症状が見られ、放っておくと臓器不全や脳障害を引き起こし、死に至る可能性もあります。
4. まとめ
熱中症は、「高温多湿な環境」「体内の水分・塩分不足」「体温調節機能の破綻」が主な原因となって起こります。これらの要素が重なり合うことで、体温が危険なレベルまで上昇し、様々な健康障害を引き起こします。予防と早期の対応が非常に重要です
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